管理人の旅のお供「近鉄高速夜行バス」




薩摩旅行記(1)「旅の始まり」
 2002年8月22日(木)、午後8時02分。
 私は高鳴る鼓動を押さえながら、大阪市天王寺区上本町(うえほんまち)にある近鉄高速バスセンターから、鹿児島行きの高速夜行バス「トロピカル号」に乗車しました。
 私は、鹿児島にはかれこれ10回ほど旅行していますが、このトロピカル号に乗るのは、通算で6回目くらいかもしれません。
 何と言っても、高速夜行バスは「値段が安い!」そして「朝に到着する!」(←当たり前・笑)と私にとっては利点が多いので、鹿児島行きにはいつもトロピカル号を利用しているのです。
 もし、飛行機ならば、既にマイルが貯まって、一回くらいはタダ(無料)になってるかもしれませんね。(←残念ながら、バスにマイルはありません・笑)

 いつもの事なのですが、鹿児島へ行くための往きのバス内での寝つきは、私は非常に悪いです。
 いや、これは決して「長距離夜行バスは眠りにくい」というわけではありません。高速夜行バスに乗車されたことがある方はお分かりだと思いますが、高速夜行バスは、普通の観光バスのようにシートが4列ではなくて(つまり通路を挟んで2列ずつ座席があるのではなくて)、独立した3列シートなので(つまり通路が2つある)、車内は想像以上に結構快適なのです。
 ただ、男性の場合は、寝る時に足がちゃんと伸ばせないのは、少しツライかもしれません。足を伸ばすために、通路に向かって足を伸ばしている姿は、夜行バスの車内ではよく見られる光景の一つです(笑)。
 私が往きのバス内でなかなか寝つけないのは、やはり「鹿児島に行ける!」ということで、かなりテンションが上がっているためだと思います(笑)。気分はもう「ハイ」になってしまって、これが異様なほど眠れないのです。
 おそらく小学生が遠足前に寝つきが悪くなるのと同じ症状かもしれませんね(笑)。

 さて、予想通りバス内ではなかなか寝つけなかったのですが、何とか目だけはつむって、長い一夜を過ごしました(笑)。
 ようやく少し仮眠状態になり始めた頃、カーテンにうっすらと明るい日差しが差し込んできました。
 そうです! 眠れない夜を過ごしている間に、既に鹿児島に到着していたのです!
 カーテンを少し開けて窓を覗くと、青々とした薩摩の山々が見えていました。私はそんな鹿児島の風景を見て思わず、

「くぅ〜、戻って来たなあ! チェストー!!!」

 と大きな声で叫びたくなる衝動に駆られましたが、そんなことを叫ぶと、少しアブナイ人と思われかねないので自重しました(笑)。

 私を乗せたバスは、その後順調に午前7時過ぎに鹿児島の中心駅「西鹿児島駅(現在の鹿児島中央駅)」に到着しました。
 この日は駅前のレンタカー屋さんでレンタカーを午前8時から予約していましたので、空いたこの時間に朝ご飯を食べることにしました。
 もちろん朝は、駅前のミスタードーナッツです(^^)
 ここでドーナッツを食べるかと思いきや、朝から濃い「飲茶セット」を頼み(笑)、朝ご飯を早々と済ませ、いざレンタカーを借りに向かいました。
 予約していた駅前のレンタカー屋さんに行ってみると、用意されていたのは日産の「マーチ」でした。私は値段の安い小型車を予約していたので、マーチが用意されたというわけです。
 また、今回は初めてカーナビ付きの車を予約しました。私は実際にカーナビを使ったことが無い人間なのですが、知らない土地でのドライブにはきっとカーナビが役に立つであろうと思い、プラス1000円の料金を支払ったのです。

 そして、マーチに乗り込み、いよいよ薩摩路の旅へ!
 私は期待に大きく胸を膨らませ、アクセルを踏み込みました。




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