鹿児島一の繁華街「天文館」(鹿児島県鹿児島市)




薩摩旅行記(6)鹿児島雑談
 少し歴史話を中心にした旅行記が続きましたので、この辺で気楽に読める鹿児島旅行の「番外編」を書きたいと思います。

(鹿児島の風景)
 初日の鹿児島旅行はこれまで書いてきたとおりの強行軍であったので、お昼ご飯を食べずに移動することになってしまいました。
 本当は全国屈指の鰹の水揚げ量を誇る枕崎港(まくらざきこう)で、カツオ料理なんかをふんだんに食べてみたかったのですが、私の場合は「だんごより花」という感じで(笑)、史跡巡りの方に時間を取ることにしたのです。

 夏の鹿児島の旅は、本当に最高です。
 私は「春夏秋冬」と全ての季節の鹿児島を体感したことがありますが、やはり夏の鹿児島が一番好きです。
 鹿児島は、まず空の色が違います。
 スカイブルーとは、こういう色のことを言うのかな? なんて思うほど、空は綺麗な青色に澄み渡り、美しいこと本当にこの上ありません。


「ふる里の 薩摩の国は 空青し ただあをあをと 澄み通るなり」


 これは鹿児島出身の歴史作家・海音寺潮五郎氏による和歌ですが、まさにこの和歌に象徴されるかのとおり、綺麗な青空が鹿児島には広がっています。

 坊津編でも少し書きましたが、鹿児島の海の色も本当に綺麗の一言です。
 昨年(2001年)の11月、私は薩摩半島の南端にある山川港からフェリーを使って対岸の大隅半島の根占(ねじめ)という場所に渡り、そこから海沿いの道を南に10キロ以上も歩く旅をしたのですが、その時に見た海の色の鮮やかさは、今でも鮮明に覚えている程、澄んだ色をしていました。
 また、これは強調したい点ですが、鹿児島は本当に夕陽が綺麗な土地です。
 これはもう〜、感動しますよ! 鹿児島の夕陽の素晴らしさには!
 是非、鹿児島に行かれた際には、夕方に出かけてその夕陽を見に行って下さい。感動すること間違いありません!
 空と海は澄み通るように青く、そして、陽は燃えるように赤い・・・。
 薩摩の国ならではの情景だとそう思います。


(鹿児島での食事 −ラーメンとトンカツ−)
 旅行初日は駅前でレンタカーを返した後、夕食を食べに行ったのですが、食べたのは鹿児島ラーメンでした。お昼を抜いていたにもかかわらず、またもやラーメン尽くしの旅と相成ったのです(笑)。(私は麺類大好き人間なんですよね^^)

 そこで、ふと気づいたのですが、私は鹿児島に行くと、「トンカツ」そして「ラーメン」を繰り返し食べていることに今更ながら気がつきました(笑)。
 でも、折角の鹿児島に来ているのですから、黒豚と鹿児島ラーメンを食べなきゃ始まらないでしょ?(←それは違う?笑)
 私はトンカツとラーメンが大好物なんですよね(^^)
 本当は薩摩料理とか鹿児島の郷土の味を色々と味わいたいところなのですが、いかんせん一人旅では入られるお店に制限が出来てしまいます。
 一人旅をよくされている方は、この気持ちを分かって頂けるのではないでしょうか?
 そのため、どうしても男一人で入りやすい、ラーメン屋さんかトンカツ屋さんを選んでしまうのです。

 さて、ここで極秘に(←どこが?笑)に、私のオススメのトンカツ屋さんをいくつかご紹介いたしましょう。

 まず、普通のトンカツだけではなくて、黒豚のしゃぶしゃぶとか、その他の黒豚料理なども味わいたい皆様には、やはり『あぢもり』、『華蓮』、『黒福多』という、3つのお店をオススメします。
 特に私のオススメは、値段と味を考えると『華蓮』ですね。ここはJA・鹿児島県経済連の直営店舗で、鹿児島名物の黒豚のしゃぶしゃぶが比較的リーズナブルな料金で頂くことが出来ます。特にランチはオススメです!
 この三店いずれも天文館付近にお店があって、観光ガイドブックにも必ず載っている超有名店ですので、場所はすぐに分かると思います。

 あとは個人的に気に入っているお店を3つほどご紹介いたしましょう。

 まず最初は、天文館から鹿児島中央駅方面に5分ほど歩いた山之口町にある『味のとんかつ丸一』です。
 お店の場所はネット上で検索すればすぐに分かると思いますが、市電の「高見馬場電停」下車1分、「鹿児島中央ビル」の地下一階にお店があります。ビルの一階が「鹿児島銀行」になっているので、すぐに分かると思います。
 はっきり言いまして、ここのトンカツは日本一美味しいと私は思ってます。
 特に「上ロースカツ定食(1800円)」は一度ご賞味あれ!
 ビックリするくらいの分厚いトンカツが登場します。ほんとめちゃめちゃ美味いです!!!

 と、少し熱くなりましたが(^^;、次にご紹介するのが、西鹿児島駅前(現在の鹿児島中央駅)にある『とんかつ川久』です。西駅を正面に見て、左側に平和通りという小さな商店街がありますが(商店街が2つありますのでお間違いのないように)、この商店街の中にお店があります。小さくて余り目立たないお店ですが、とっても美味しいトンカツを食べることが出来ますよ。
 そして最後に、鹿児島市内ではありませんが、遠く離れた鹿屋市内にある「とんかつ竹亭」です。(鹿児島市内にも店舗がありますが、私は鹿屋の本店しか食べたことがありません)
 ここは「安くて、美味しくて、ボリュームがある」という三拍子揃ったお店で、とってもオススメですね。
 大隅半島に行かれる際には、是非立ち寄って頂きたいお店です。

 と、このように鹿児島には美味しいトンカツ屋さんがたくさんありますので、是非、鹿児島でジューシーな美味しいトンカツを味わって頂きたいです。
 また、「旅の途中でこんな美味しいお店を見つけた!」なんて言う情報は、大・大歓迎です!
 皆さんが発掘されたお店やオススメのお店などを掲示板「吉之助の部屋」などに書き込むなどして、是非私に教えて下さいね(^^)


(天文館、本屋さんのことなど)
 さて、またまた話は変わりまして、少し鹿児島の町のことについて書きたいと思います。
 鹿児島と言えば、やはり「天文館」周辺が一大繁華街となっています。
(付記:平成21年現在、鹿児島中央駅前に出来たアミュプラザやイオンモールなどの建設により、最近天文館の賑わいも少々寂しくなっています)
 天文館へは、鹿児島市の中心駅となっている旧西鹿児島駅(現在の鹿児島中央駅)から徒歩で約15分ほどで行くことが出来ます。鹿児島に旅行を計画されている方は、やはり天文館周辺に宿を取られると便利だと思います。どこかに移動するにも食事をするのにも、天文館は非常に便利な場所ですので。

 私が初めて鹿児島に行った時と比べると、天文館もだいぶ様変わりしました。
 現在の天文館には、本屋、CDショップ、飲食店、はたまたブランドショップまでたくさんの店が軒を並べ、品物は過不足なく揃っています。
 このように書くと、鹿児島にお住まいの方から「全然揃ってないよ〜」と突っ込まれるかもしれませんが、大阪に住む私が言うのですから、過不足なく揃っていると思いますよ〜(笑)。

 私は鹿児島の旅に限らず、いつも旅の楽しみの一つとしているのが、その土地土地の本屋さんに行くことです。元々本屋さんに行くのは好きなのですが、旅先で見つけた本屋さんで、その土地でしか発売されていない郷土史関係の本を見たり、探しに行ったりするのが私は大好きなんですよね。
 特に、古本屋さんなんかあった時には、すぐに飛び込んでしまいます(笑)。
 旅先の本屋さんを巡るのは、一人旅の際の私の夜の楽しみとなっています。
 鹿児島の天文館近くで言うならば、いわさきザビエルホテル2階にある「ブックジャングル」(平成21年現在、残念ながら無くなってしまいました)、照国通り沿いにある「ジュンク堂書店・鹿児島店」、天文館通り沿いにある「金海堂書店」(平成21年現在、残念ながら無くなってしまいました)などが、郷土史関係が豊富にある本屋さんです。
 鹿児島に行かれる際には、是非、地元の本屋さんに立ち寄って、郷土史関係の本をご覧になって下さいね。
 そうそう、昔、本屋の店員さんに、
「郷土史関係の本はどの辺りにありますか?」
 と尋ねたら、「京都市関係のガイドブック」がある棚に案内されたことがあります(^^;
 皆さん、活舌良く「郷土史!」と言うように心がけましょう!(笑))




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